今日は中村公一さんのお話です。
日本の金融事情
日本人の中で、生命保険で運用をしている人がいます。
聞くと、株や投資信託などのようなものはリスクがあると言います。
そのリスクを取りたくないので生命保険をかけているという人が多いと思います。
さらには、その生命保険でさえもリスクがあると思う人がいて、そういった人は預貯金を利用します。
日本の固有資産の預貯金の額というのが、だいたい1000兆円です。
この1000兆円というのは正直「眠っているお金」です。
外資の脅威
金融というのは、お金を必要としている人と今しばらくは使わないという人を上手に融通することです。
必要としている人というのは事業をしている人です。
その人たちに預貯金をしている人たちは応援する資金として提供できればいいのですが、そこが日本ではなかなか回っておらず、東証一部や二部、マザーズなどの時価総額を見るとだいたい700兆円くらい。そのうちの30%、約200兆円の資本は外資です。
その株主が取っているリターンはどれくらいでしょうか?
今は「8%以上にしよう。そうでないと外国の資本に見向きもされないぞ」という流れだそうです。
低めに見積もってリターンを6%としても、200兆円にたいして12兆円の配当が外資に流れてしまうということです。
コロナ禍の株の動きにも注意です。
日本株も上がってはいますが、米国株はもっと上がっています。
昨年の5月でGAFA+M(Google、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)の株式時価総額の合計が、日本の東証一部のすべての銘柄の時価総額を超えました。
さらにそこから株価はさらに上がり、アップル、アマゾン、Google、マイクロソフトの4社の時価総額で720兆円くらいあります。
東証一部、二部、マザーズ、JASDAQなど全部を足しても、この4社の方が上です。
直近で話題になっているのがテスラです。
テスラの売上が2兆8000億円、まだまだ赤字の会社ですが、それが日本の自動車会社すべての時価総額を足してもテスラの方が上です。
昨年末から今年の年初までの11日間で株価が上がりましたが、この11日間で時価総額が24兆円上がりました。
24兆円。ちょうどトヨタ一社分です。
日本人が加担している?
なぜこのようなことが起きているのか?
その一つの理由に、実はわれわれ日本人がいます。
日本人でも、ちょっとでも株式の勉強をすると、「アメリカの株はすごく上がっていていいぞ」と聞いたりします。
そういったことを聞くと、やみくもに買ったりします。
そういた「買い」がアメリカの株価を支えています。
それが今度は日本に刃(やいば)を向けることになるかもしれないところが怖いところです。
みんなが「自分の資産を増やしたい」と個別最適を求めた結果、国全体としては「全体最悪」になっているということです。
自国の株を持つことがどれくらい大切かということも考慮にいれておかなければいけないと思います。
