英語の歴史から考える 英文法のなぜ

今回のおすすめ書籍は、
英語の歴史から考える 英文法のなぜです。

今日はその一部をご紹介します。

449年、ブリテン島(イギリス)に侵入した部族は、アングル(Angels)、サクソン(Saxons)、ジュート(Jutes)。
この中で大勢を占めていたのがAngles。「England」は「Engla land」であり、Anglesの土地のことであり「English」は「アングルの言葉」という意味。

複数形の由来

「cyning」の主格・対格の複数形は「cyningas」です。
現代英語の複数語尾「- (e)s」は、この「- as」に由来します。

また、古英語には「-an」という形もありました。
たとえば、「nama (=name)」の複数形は「naman」、「eage (=eye)」は「eagan」、「steorra (=star)」は「steorran」、「sunnne (=sun)」は「sunnnan」といった具合に、「- as」とは別の複数形もありました。

現代の英語では「brother / brethren」「child / children」「ox / oxen」などがその名残です。

「children」に至っては、少し経緯が違います。

もともと、古英語には「chldru」という複数形があったのですが、それに「- en」がついた形が「children」なのです。

「man / men」は特殊のようです。
古英語では「mann / menn」なのですが、これは古ゲルマン語の「manniz (マンニズ)」の「niz」が前の母音「あ」に影響を与え「え」という音を引き出したからなのだそうです。
日本語の「無い」を「ねえ」といって発音する方法と似ています。
この手の複数形は「foot / feet」「goose / geese」「tooth / teeth」に見られます。

所有格とアポストロフィー

英語にはもともと、アポストロフィーがありませんでした。
アポストロフィーは18世紀にフランスからやってきます。
それまでは、先出の「cyninges」のように、属格(所有格)を語形変化させていました。

これが中英語には「kinges」となり、現在の「kings」となりました。

「fox」の複数形は「foxes」ですが、アポストロフィーが入って来たことによって「fox’s」となり、この用法が他の語にも広がり、所有格も「’s」で表すようになりました。

ただし、世の中には必ず例外があります。

アメリカの2月第3月曜の「大統領の日」は「President’s Day」と「Presidents Day」の両方の標記があります。
また、イギリスの高級店などでは 「’s」 と標記しないお店があります。

英語は聞き取りにくい

英語が聞き取りにくい最大の原因は、単音節の単語が多いからです。
古英語では複数あった音節が、時代とともに単音節になったという経緯があります。

例えば、nama (name) は2音節、nama の複数属格は namena(ナメナ)と3音節ありました。
これがすべて「name」となりました。
他には cnotta → knot、foda → food、mona → moon、sunne → sun などがあります。
これは名詞のみならず、動詞でも同じ現象が起こっています。

このように、英語でよく使う単語500のうち、1音節の単語はなんと400、8割にのぼります。

もし、現在の英語が古英語のまま残っていたなら、私たち日本人にとっても、もっと英語が聞き取りやすかったでしょう。

などなど、英語やその時代背景から、「なぜ、そのようになったのか?」ということが詳しく書かれています。

ちょっと違う英語の勉強ですが、英語の成り立ちを知ることは、さらに理解が深まるのではないでしょうか?