直感の重要性

多くの人は、大事な決断をは、時間をかけたほうがいいと思っているかもしれませんが、それは誤りです。

ファーストチェス理論という考え方があります。

チェスの名人に、チェスの盤面を見せて次の一手を言ってもらうのですが、まず30秒で思い浮かんだ一手を言ってもらいます。

次に、さらに1時間、じっくりと考えてもらって次の手を言ってもらいます。

結果、30秒の最初の手と、60分熟考した手が90%も一致したのです。

つまり、ひらめきや直感というのはかなり正しいのです。

あるいは、長く考えても最初に思いついた判断とほとんど変わらないということです。

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術より

私も経験がありますが、まず直感でA案とB案を思いつき、A案にするべきという直感が働きました。

しかし、一応どちらでいくべきかを正しく判断するために、両方の案をじっくり検証したところ、やはりA案だという答えが出ました。


車を運転している時などは特にそうだと思います。
子供が飛び出してきた時、考えるより先にハンドルを切るか、ブレーキを踏むか、あるいはその両方をしているはずです。
その場面に遭遇した瞬間に「ハンドルを切ろう」とか「ブレーキを踏もう」と思ってからしていれば間に合いません。

これまでの経験から、咄嗟に判断して行動をしているはずです。

それが起こった後、誰かに話す時に「あの時、子供が道端でボール遊びをしていたので、『あの子供、飛び出して来ないかなぁ』と思いながら運転していたら、急にそのうちの一人が飛び出してきて『危ない!』と思って急ブレーキを踏んだ」というと思います。

その時に実際に「あの子供、飛び出して来ないかなぁ」とか「危ない!」と「文字通り」思ったかといえば、必ずしもそうではないと思います。

子供がボール遊びをしているのを見た時に、その子が飛び出して来ないかどうか注意をしながら運転をしていたかもしれませんが、実際に「あの子供、飛び出して来ないかなぁ」と言葉を頭の中で発していたかどうかと言えば、そうではなかったりします。

その状況を説明するために後で言語化したはずです。

誰かに話す時に、その時の状況を分かりやすく説明するために「危ない!」という言葉を言語化していることが往々にしてあるということです。
実際には「危ない!」という暇があればブレーキを踏んでいると思います。

これらの判断は直感によるものであり、熟考してからのものではありません。

しかし、その判断が正しかったりします。

ただ単に直感が働いたというものではなく、これまでの経験と知識から出るということです。
そして、後で考えたら、やはり直感が正しかったということを、あなたも経験したことがあるかもしれません。

直感を大切にし、限られた時間を有効に使っていただけたらと思います。